津軽に降る雪 |
この冬は雪が少ないという予報。
12月23日の今日も雨。
でも明日からは雪の予報だ。
いよいよ本格的に降る積るのだろうか。
この時期になると、新沼謙治の「津軽恋女」が
ラジオから流れてくる。
津軽の冬定番ソング。
≪津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪≫
~新沼謙治(津軽恋女)
太宰治の小説「津軽」の冒頭にから引用しているの
だが、実は太宰は地元新聞社東奥日報の「東奥年鑑」
から引用したものだ。
「津軽」は1944年小山書店の依頼によって執筆した
いわば紀行文のようなものだ。
3週間にわたって津軽半島を旅行して執筆したもの
といわれる。
当時の流行作家に小山書店が、執筆依頼した作品の
うちの津軽編を太宰が担当したということらしいが、
研究者の多くは、太宰の周りを前景化し、物語性を
持つので、この作品を自伝的小説とみなしている。
津軽の雪
こな雪
つぶ雪
わた雪
みづ雪
かた雪
ざらめ雪
こほり雪
「東奥年鑑」に記載されたものを太宰治が著書「津軽」の
中で引用し、新沼謙治が歌った「津軽恋女」のなかでも
引用した。
ちょっとだけ変えてだ。
でもこの中には降らない雪がふたつ。。
「こおり雪」と「ざらめ雪」は降った後の状態。
これは天から降ってはこないのだね。
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