「あおさ海苔」の話をしよう(2) |
(2月27日のメルマガから)
こんにちは!店長です。ここ数日の暖気で一気に道路の雪が消えた津軽です。
それでも歩道と車道の間には冬の間に積み上げられ、
消えてなくなりません。
天気の良い日に「氷割り」をすることとしました。
1時間もやれば汗びっしょりで心地よい疲れです。
夕飯のビールのうまいこと!
でも、翌朝には筋肉痛で特に背中は重症で寝返りも打てない
くらいです。
1時間位の労働でなさけない。。トホホ・・
さて、当店のアイテムでは「めひび」と人気を二分する
「相馬、松川浦のあおさ海苔」新物が入荷しご注文多数いただい
ております。
有難うございます。
店長のメルマガでは前号から何回かにわけて「あおさ海苔」のお話を
しています。
今日は。。
奥本光魚著「若布・鹿尾菜(ワカメ・ヒジキ)の中にアオサ
についての記述のなかからご紹介します。
----------------------------
● ≪アオサの風味≫
ここでは、一般的なアオサだけをお話しする。
アオサは、まだ寒い春ごろにほ、光沢のある濃い線色で、サラッと
した手ざわりがある。
この時期のものが、いちばん風味がいい。
初夏をすぎるころから黄色みをおびて、風味がとぼしくなる。
その後、白色や茶色がかって、とけやすくなり、やがて消滅する。
以前は、どこの磯でもアオサを採る人たちをみかけた。
近年は、採る人が少なくなった。
アオサは、とりやすい場所にも生育するので、子どもでも採ることが
できる。
ただ、磯のぬれたアオサは、踏むとすべりやすい。
ときにスッテンコロリと尻餅をついては、アオサ採りをしている風景
は、ほほえましいものであった。
とりやすく、たべやすいアオサは、漁村の手近な惣菜のひとつでも
あった。
潮の香がしたたる生のものや干したものを、和え物、雑炊、汁の実
などにして食べていた。
春先は野菜不足の時期でもあるので、アオサは野菜代わりとしても
重宝がられた。
アオサは、さっと洗っただけで、酢ものや汁の実にすぐ間にあう。
それだけに、風味がそのまま味わえるよさがある。
生のアオサは、頭の芯までスーツとするほどの潮の香りがある。
干したものは、それがいっそう強くなる。透き通る緑色も、食欲を
そそる。
-------------------------------------
前へ戻る ≫