人間性を写す鏡 |
スターティングホールの第一打を左に曲げた
私のボールは、ラフのディボットにはまっています。
我が身の不幸を嘆いた私はジッとボールのライを
見つめ、あたりを見回し、ちょっとだけ動かそうか。。
との誘惑と戦いました。
悪魔の声が聞こえるのです。
「だ~れも見てないぞ」
悪魔の声を断ち切った私は、あるがままの状態で
えーいままよ!と7番アイアンを振りました。
ボールは奇跡的にピンの左横にオン。
そして楽々バーディーとなりました。
ゴルフの神様が褒美をくれたと思ったものです。
閑話休題
それは某コンペでの出来事です。
ニアピン17番。
我が妻は見事にピン横5歩にワンオンしました。
後続はあと3組。
あの位置ならほぼ決まりでしょう
ニアピンGET! だね!と誰もが思いました。
表彰式では。。
「17番ニアピンは Yさん」
との発表で、我が妻は残念ながら逃した・・
とそのときは思いました。
帰宅し、例によっての二人の宴会で。
ニアピン残念だったね。
との話となり、「Y氏」は何組後ろだったのだろう?
と確かめてみました。
すると、後続には「Y氏」はおりません。
????
どういうことだろうと、全部のエントリーを確認すると
なんと、我らの2組前に「Y氏」はいるではありませんか。
しかも、我が妻がニアピンの旗の署名をしたときに、
その「Y氏」と同組の「I氏」が署名してあったのを
確認しています。
と・なると。。
「Y氏」がニアピンを取ったということはあり得ない。
ということになります。
翌朝、さっそく主催のゴルフ場に確認してもらいました。
返答は。。
「確かに旗には、初めに I氏 そのあと更新して
田中さんの奥様 となっています。
Y氏 は署名がありません」
ということでした。
つまり、主催者がニアピンのデータをパソコンで打ち込む
際に、成績が並んでいたY氏のところにニアピンと打ち込ん
でしまったというのが真相でした。
主催のゴルフ場のキャディマスター氏から丁重なお詫びの
言葉をいただき、かえって恐縮したものです。
もちろん第一には打ち込みミスをした主催者の責任です。
でも、ミスはミスであって意図的なものではありません。
誰だって間違いはあります。
それより「Y氏」です。
当の本人が、自分はニアピンではないということを
一番解っていた筈です。
さらに「Y氏」の同伴競技者もみな解った筈です。
なのに、発表されれば知らん顔して賞品を持っていくという
厚顔無恥さが情けありません。
Y氏の同伴競技者もです。
「それは自分ではない」
「それは君ではない」
と、そのとき申し出て、調べればすぐ間違いが判明した
だけのことだったのです。
ゴルフは人間性を写す鏡とよく言われます。
我が身をよく振り返り、他山の石とせねばなりません。
ところでパソコンをミスったゴルフ場さんには、理解してもらえらば
と思いましたが、このコンペは賞品が良いので人気です。
ここは、どうでしょう・・
ドリンク券かランチ券で落とし前をつけるというのは・・(笑)
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