母の引越し2~見積もり |
引越しは即効でやることになった。。
はじめは暖かくなった4月頃。
父の7回忌と兄の3回忌を埼玉でやってから。
という心つもりではいた。
叔母から電話があり、
「姉さんの気が変わらないうちに
さっさと引っ越しちゃったほうが
いいって。。」
それはそうかもと思い、暖冬の青森は雪も少なく
好都合だ。
ならば。。と2月の初旬に決めた。
2月の7~8日は房総でゴルフの予定があるので、2月の
11日~12日の連休がいいのではとの私の主張は、あっさり
と却下された。。
JRの切符をもう手配してるなら、そのときに引越し
すべしとの我が妻の主張が採用されたのは当然では
あった。。
引越し業者4社から見積もりをとることにした。
あいついで母の自宅にやってきた業者は、一人暮らし
だというからそのつもりだったが、これならゆうに
4人家族分だと言った。
それはそうだろう。。
昔は4人で暮らしていたのだから。。
勝手知ったる母の家~というか我が実家。。
引越しとなればすべては持っていけない。
母の居宅はこんどこそ一人用。
すべての荷物は入りきらないのは至極当然で、冷蔵庫や
ダイニング、ソファーや洋タンス、和タンスなど大型家具は
入らない。
他界した我が父はなかなかの趣味人で、広く浅くなんでも
やった人だから、オーディオは一般家庭では尋常な、
設備ではなく、持って行ってもおそらく電気屋さんでも
再設置は不可能だろう。。
料理とくれば寿司を握るに寿司屋に通い詰めで握りを
おぼえ、和食屋洋食屋にも通い詰めで習いに行く。
そんなことだから、食器類のおびただしい量は半端では
ない。
三食ついているのだから、食器類も茶器程度で十分
なので、それらの食器類は我が妻が以前より唾をつけ、
「お母さん。。
食器類だけは誰にもあげないでね。。
これは私がもらいますから」
と念押しする。
念押ししておかないと、気前の良い母はご近所に
なんでもプレゼントしてしまうのだ。
食器がそれだから、料理本は膨大な量。
あげくに、「お宝鑑定団」にでも出品すれば、高値で
売れるかもしれないと思えるような、レコード類や
美術本。
盆栽や観葉植物類等はどうしようか??
ダメ押しは数年かけて造ったという「ジオラマ」だ。
流石にこれは持っていけない。
なくなく写真だけとして、廃棄するしかないのだが、
なかでも、電車類はご近所に電車マニアさんがいらっ
しゃり、狂喜してお持ちになった。
お礼にお菓子をいただいた。。。
そんなこんなで、引越し業者には電話で、廃棄するものは
これとこれと・・と指示をし、それを踏まえて見積もり
を依頼した。
まず、はじめに来た業者は、即、私に電話してきた。
「あのーー。。
お母様は全部持っていくと
おっしゃってますがーー」
なんということだ。。
あれほど言っておいたのに、事情をよく理解していない
らしい。。
電話口に替わった母は。
「お前の家は大きいんだからさ、
捨てるのもったいないから
みんな持って行っても
大丈夫だよね。。」
などと言っている。
確かに我が家は大きい。。。
が、それは1階がすべて仕事用で、事務所に作業場に
倉庫に。。となっており、そんな家具類など置く場所
などはないのだ。
今電話口で縷々説明しても埒はあかぬので
業者にはあとから説明することとした。
母は見積もり業者が来る度に、ご飯を食べさせたという。。
4業者から見積もりが集まった。。
一番安く、しかもジオラマの解体から無用物の廃棄まで
一括でやるという「サ○イ」に決めた。
♪~
サ○イー安いー 仕事きっちり
ってやつだ。
(つづく)
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