だからゴルフはやめられないのだ |
いきなりだが、私にはとても良い神様がついている。
この神様はいつだって私にはなんでも自分の力だけでやるよ
うに教えてくれるのだ。
つまり私はこれまで生きてきて幸運というものにはほとんど
無縁である。
宝くじはもちろん1000円だって当たったことがないし、
お年玉つき年賀ハガキすら当たったことがない。
我が妻は、ちょちょいと応募した景品に当たったり、
取引先のパーティーにお呼ばれして、ニセコの日航ホテル
宿泊券を当てたり、1万円拾ったり。。。
とよく当たる。
私はといえば、せいぜい当たれば食あたりくらいか・・
我が妻は・・私と一緒になったのが最高のラッキーかもと
意味不明のことを言う。。
長いことゴルフをやっていれば、それなりに私にも優勝経験
はある。
だが、コンペで優勝しても、優勝商品は準優勝と同じ筋子
だったり、豪華賞品で有名なコンペで優勝したときはその
ときだけなぜか、セーター1枚っきりだったりするのだ。
いつも自力で生きていくよう教えてくれる良い神様が私には
ついているのだ。。
だから私は無神論者ではないが、無宗教なのだ。。。
8月20日は東奥CCの月例だった。
その日、我が神様はなぜかいつもと違い幸運を私にくれた。
いつもなら、必ずといっていいほどアンラッキーなキックを
する我がボールがラッキーキックでピンに寄る。
ハーフトップで池ポチャかと思ったショートホールは、水面
すれすれを飛行して、するするとピンに寄り、バーディーと
なった。
前半は2バディー、2ボギー、5パーのなんとグロス36。
パープレーである。
当然私のベストだ。
ハンデキャップ17の私は「優勝!」と思った。。
最近の調子なら後半はボギーペースは固い。
後半45なら・・36+45=81・・ネット64
8アンダーなら優勝だと計算した私は悪くないのだ!
幸運は午後まで続かなかった・・
キックはいつもの通り、ピンフラッグとは逆に跳ねた。
2~3メートルのパットはことごとくカップをわずかに
はずれていった。。
それでもなんとか予定とおりボギーペースで6番までは
来たが、パー5のティーショットは左の林に飛んだ。
幸運にもセーフで7アイアンでフェアウェイに出した。
まあ、こういうこともある・・4オン狙いに切り替えて
ボギーであればよしとしようと、打った第3打は、今度
はまっすぐ右に飛んで崖下に消えた・・OBだ・・
気落ちして打ち直せばダフッて左のラフ。
次打グリーンを狙えばガードバンカーへ。。
うまく出したが、わずか3メートルをスリーパットした。
合計・・10・・
万事休す
前半神がかり的なプレーに、無口だった同伴競技者は、
これ以降饒舌になる。。
ワンパーティーワンハッピーの原則よろしく、私の落ち目と
裏腹に同伴競技者は勢いづく。。
そして私をなぐさめる。。
「あと3ホールあるからさ・・全部パーならまだまだチャンス
ありさ・・」
残り3ホールはダボ、ボギー、ボギー ・・
で・終われば50だった。。
結局グロス86・・ネット69の3アンダー。
全員終了したら、優勝者とは2打差の6位だった。
それは・・あのOBの2打か・・
それとも2メートルをはずしたあの数パットか・・・
勝っても負けても晩御飯にはビールで乾杯だ。
36を喜ぶべきか、50を嘆くべきか複雑な乾杯。。
我が妻は・・
「36は立派だよーー・・自信になるね・・
でも50はアホだよねーー」
と慰めてるのか・・けなしているのか。。
36をラッキーとは思いたくないが、実力以上のスコアで
あったことは事実。。
今度は由緒正しい優勝を目指そう。
由緒正しい優勝とは・・OUTもINも大波のないスコアでの
優勝だ。
振り返ってみれば・・大叩きしたのはあの6番だけなのに。
それでもスコアはやっぱり50・・ これが現実。
だからゴルフは難しいのだ。。
だからゴルフはやめられないのだ。。
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