アオサの食べ方 |
緑藻のアオサ類は、アオサ科とヒトエグサ科に分類され、
一般に「アオサ」とはこの二つの総称です。
沖縄名産アーサは、ヒトエグサです。
「アオサ」が転訛して、「アーサ」と呼ばれるようになったので
しょうか。。
奥本光魚著「若布・鹿尾菜(ワカメ・ヒジキ)の中に
アオサ料理についての記述があります。
それをご紹介します。
● ≪アオサの食べ方≫
アオサの食べ方も、どこでもとくにかわったものはない。
アオサをよくたべる沖縄、鹿児島、長崎、愛媛県南予あたり
でも、酢もの、みそ汁、しょうゆ汁などでたべることが多い。
酢ものとみそ汁は、アオサの風味がもっとも生きるたべ方で、
この二つだけでアオサの価値はじゅうぶんである。
食糧のとぼしかったころは、アオサはいわば「かさ増し」の
材料として、米やムギのぞうすいに入れたり、魚や野菜の汁に
たくさん加えたりされていた。
第二次世界大戦の敗戦当時は、アオサ汁で空腹をみたした人も
多かろう。
しかし、アオサのぞうすいやみそ汁は、最近ではちょっとたべ
られないほどの、健全なおふくろの味である。
酢ものとみそ汁とは、珍味ともいえる。
酒の好きな人は、燗酒にアオサを少量入れて、かおりをたのし
むのもよかろう。
以上の料理のアオサはいずれも水洗いして水けをきったもの。
なまアオサ、乾燥品のどちらでもいい。
アオサはほかにも、なます、サラダ、ダイコンおろし、酢みそ、
ぞうすい、おぞう煮、茶づけ、おにぎり、うどんやラーメン、
つくだ煮、などにもいい。
また、魚の煮つけに添えたり、つまものにあしらったりしても、
食欲をそそる。
なまアオサのみそ汁には、ムギの粒みそがもっともよくあう。
なお、アオサは色がかわるほど煮ないようにする。
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